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中国当局 地溝油百トン押収

2011年09月15日
 
【新唐人日本2011年9月15日付ニュース】近日、中国当局は地溝油の製造・販売ネットワークの摘発に成功し、32人の容疑者を逮捕しました。地溝油問題は中国で社会問題になってすでに十数年になりますが、未だに根治されていません。
 
近日、中国当局は浙江省、山東省、河南省などで地溝油の製造・販売ネットワークを摘発。100トンあまりの地溝油を差し押さえました。
 
地溝油とは、飲食店などの下水溝に溜まったクリーム状の油をろ過し、精製した安い食用油脂のことです。中国当局は6月、地溝油の有効な検査方法はまだ見つかっていないと発表。
 
公立台湾師範大学化学学部教授 呉家誠氏:「地溝油は蒸留、高温処理後も中にまだ高温で分解しないかつ、油に溶けやすい有毒物質を含みます。この有毒物質に対する検査で、良質な食用油との差が分かります。例えば、油脂に解けやすい農薬など」
 
中国メディアの報道によると、中国では毎年300万トンの地溝油が使われています。
 
中国民衆 王さん:「小さい食堂や屋台では、ほとんど地溝油を使います。客はほとんどが労働者や社会底辺の庶民です。価格は半分くらいなので、仕方ないです。もう公然の秘密です。90年代にすでに親からは外食しないよう言われました」
 
警察当局によると、山東省で摘発された容疑者らは、2009年以来、ディーゼル・オイル生産の名目で浙江省、四川省などから地溝油を仕入れ、転売していたそうです。
 
環境保護活動家 陳雲飛氏:「一つは地方政府の利益、地方の官僚が中に加わっているので、監督部門は目をつぶります。もう一つは地元企業からの税収、三つ目はメディアが監督作用を果たしていない。民衆に選挙権がないと根治できません」
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 (中国語)
 
 
 

 

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